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AIの競合調査で社内資料を混ぜない:調べる会話を2つに分ける

AIの競合調査は、公開情報を調べる会話と、社内資料で自社に当てはめる会話を分けます。

この記事の要点

  • 公開情報の問いと自社への当てはめの問いを、AIへの別の依頼に分ける
  • 公開情報の会話は社内の検索を切る。足してよいのはWebだけ
  • 当てはめは別の会話で、社内資料を名指しで足す。Webは切る
  • 公開資料か社内資料かを、答えの出典を開いて確かめる

全体像図を準備中

目次

競合調査の問いは、公開情報と自社の当てはめに分ける

A&Aの考え方

AIの競合調査で情報源を分けるとは、競合が公表した事実を確かめる問いと、それを自社の打ち手に当てはめる問いを、使う資料の違う別の依頼にし、別々の会話で聞くことです。メールや社内のファイルも読めるAIに1つの依頼で聞くと、公開ページの事実と自社の過去の見立てが同じ答えに並びます。

出典に基づく事実

Googleのファイル置き場であるGoogleドライブには、GoogleのAIのGeminiに質問する画面があります。Googleのヘルプは、その使い方の例に、提案資料と顧客のメールと過去の契約書をまとめて資料にし、顧客との打ち合わせに備える場面を挙げています。

Google Drive Help ↗

A&Aの考え方

いくつもの資料をつないで答えを出すのは、この画面の得意なことです。この記事を書いているAutomate & Augment(A&A)は、この強みが競合調査では裏目に出ると考えます。

A&Aの考え方

答えの根拠に自社の商談メモが混ざると、その行が競合の公表した事実なのか、自社の推測なのかは、出典を1行ずつ開かないと分けられないからです。

仮想例

たとえば、社員6人のWeb制作会社が、近くの同業2社の料金と納期を調べ、自社の提案の打ち手を考えるとします。「A社とB社が公表している料金と納期は何か」は公開情報の問いです。「それに対して自社は何で選ばれるか」は当てはめの問いで、こちらは自社の提案書や商談メモを使ってかまいません。

A&Aの考え方

依頼を書く前に、問いをこの2つに振り分けます。次の表は、2つの会話それぞれで、確かめる問い、使う資料、検索の設定、探す場所を足してよい時、出典の確かめ方を分けて書いた調査依頼票の例です。

A&Aの考え方

設定の手順は、Googleドライブに入っているGeminiのヘルプに沿って書きます。ほかのAIでの読み替えは、最後のよくある質問に書きました。

公開情報の会話は、社内の検索を切ってから始める

A&Aの考え方

公開情報を確かめる会話は、メールや社内ファイルの検索を外した新しい会話で始めます。何も外さずに始めると、社内の資料が答えの材料に入ることがあるからです。

出典に基づく事実

ヘルプによると、ドライブの右上の「Ask Gemini」から、ファイルやフォルダを選ばずに一から会話を始めると、ドライブ、Gmail(Googleのメール)、チャット、カレンダーの検索は、初期設定でオンです。Web検索は、初期設定ではオフのままです。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

Geminiの画面の左の欄には、選んだ資料の外まで探させる切り替え(英語の画面では「Let Gemini search for sources」)があります。オンにすると、Googleの各アプリまで広く探します。オンにしたまま、使わない場所のチェックを外せば、探す場所を絞れます。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

Webにチェックを入れると、足りない分をインターネット上の公開データから探します。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

資料の一覧には、ファイルやフォルダ、メールを足したり外したりできます。チェックを外せば、一覧に残したまま一時的に使わないこともできます。Geminiが候補として出した資料は、自分で足すまで答えには使われない、とヘルプは書いています。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

別のヘルプは、前の発言で使った資料は今の会話でも参照され得ると書いています。一度入れた資料を外したいときは、新しい会話を始めて資料の設定を選び直すよう案内しています。

Google Drive Help ↗

A&Aの考え方

A&Aは、ここから公開情報の会話の設定を次のように決めます。切り替えがオンになっていたら、ドライブ、Gmail、チャット、カレンダーの4つのチェックを外します。探す場所として足してよいのはWebだけです。

A&Aの考え方

競合の公開ページや料金表は、PDFなどのファイルに保存してドライブに上げておけば、探す場所ではなく、名指しで資料の一覧に足せます。保存していないページに届くのは、Webを足したときだけです。

A&Aの考え方

Webを足すのは、名指しした資料で答えが出ない問いに限ります。そのときも社内の4つは戻しません。同じ会話で社内の話を始めたら、公開情報の問いはそこで止め、新しい会話に移ります。

A&Aの考え方

ドライブのフォルダの画面からGeminiを開いた場合の検索の初期設定は、ヘルプに書かれていません。どこから開いても、始める前に左の欄の設定を見ます。

調査依頼票(A&Aによる仮想例)
欄公開情報の会話自社への当てはめの会話
確かめる問いA社とB社が公表している料金と納期は何か公表内容に対して、自社は何で選ばれるか
使う資料ドライブに上げた競合の公開ページや料金表のPDF公開情報の会話の結果の文書、自社の提案書、名指しした商談メモ
検索の設定ドライブ・Gmail・チャット・カレンダーを外すWebも、ドライブ・Gmail・チャット・カレンダーも外す
探す場所を足してよい時名指しした資料で答えが出ない時だけ、Webを足す足さない。見つからない資料は、資料を足す画面で探して名指しで足す
出典の確かめ方出典が競合の公開ページか、保存した公開資料か行ごとに、公開情報の文書か社内資料か

自社への当てはめは、別の会話で社内資料を名指しする

A&Aの考え方

自社への当てはめは、公開情報の会話とは別の会話で行い、使う社内資料を名指しで足します。Webの検索は切り、ドライブ、Gmail、チャット、カレンダーのチェックも外して、名指しした資料だけを使う設定にします。当てはめの途中で新しい公開情報が混ざると、確かめていない事実が答えに入るからです。

出典に基づく事実

ヘルプによると、ドライブの「プロジェクト」は、特定の資料の組を固定して保存する機能です。同じ資料の組で、いくつもの会話ができます。プロジェクトを作っても、元のファイルの置き場所や閲覧の権限は変わりません。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

プロジェクトを共有しても、共有されるのは資料の一覧だけで、会話の履歴は共有されません。共有された人は、元のファイルを見る権限が無ければ、その資料について会話できません。

Google Drive Help ↗

A&Aの考え方

A&Aは、当てはめの会話に入れる資料を3種類に絞る形を勧めます。公開情報の会話の結果を残した文書、自社の提案書、名指しで選んだ商談メモです。プロジェクトに保存しておけば、次の競合調査も同じ資料の組から始められます。

仮想例

Web制作会社の例では、公開情報の会話の結果を「A社・B社の公表内容」という文書に残します。当てはめの会話には、その文書と、自社の提案書の最新版と、直近の商談メモを入れます。古い商談メモは、使う理由が言えるものだけを足します。

A&Aの考え方

名指しの資料が見つからないときも、会話の中でドライブの検索は入れません。資料を足す画面で、ファイルやフォルダ、メールを自分で探して足します。会話の途中でドライブの検索を入れてしまったら、その会話は止め、新しい会話に移ります。

答えの出典を開き、公開資料か社内資料かを確かめる

A&Aの考え方

どちらの会話でも、答えの出典を開き、その行が公開資料から来たのか、社内資料から来たのかを確かめます。設定を分けても、根拠が混ざらないとは言い切れないからです。

出典に基づく事実

ヘルプによると、答えの文末に付く小さな番号にカーソルを合わせると、どの資料から来た情報かが表示されます。出典の表示を押すと、元の文書が開きます。

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出典に基づく事実

資料の扱いを説明する別のヘルプには、Geminiは選んだ資料だけを探す、と書かれています。ただし、管理者が有効にしたアプリのデータや、各アプリでの操作の記録を、関係の深い情報を選ぶ手がかりに使うことがある、とも書かれています。

Google Drive Help ↗

出典に基づく事実

出典を示していても誤ることがあり、使った資料を出典から漏らしたり、直接使っていない文書を出典に挙げたりし得る、としています。

Google Drive Help ↗

A&Aの考え方

A&Aは、公開情報の会話の答えでは、出典が競合の公開ページか、自分で保存した公開資料であることを1行ずつ確かめます。社内の資料が出典に出た行は、公開情報の結論から外します。出典の無い行は、元のページで確かめるまで事実として扱いません。

A&Aの考え方

当てはめの会話の答えでは、行ごとに、公開情報の文書から来たのか、社内資料から来たのかを分けて残します。提案方針を決めるときに、どこまでが競合の公表内容で、どこからが自社の見立てかを言えるようにするためです。

まとめ

A&Aの考え方

公開情報を確かめる問いと、自社に当てはめる問いを、別の依頼に分けます。

A&Aの考え方

公開情報の会話は、社内の検索を外した新しい会話で始め、足してよいのはWebだけにします。

A&Aの考え方

当てはめの会話は別に立て、社内資料を名指しで足し、Webも社内の検索も切ります。

A&Aの考え方

どちらの答えも出典を開き、公開資料か社内資料かを確かめてから使います。

AIの競合調査は、公開情報を確かめる会話と、社内資料で自社に当てはめる会話を分けます。公開情報の会話は社内の検索を外してWebだけを許し、当てはめの会話は社内資料を名指しで足し、Webも社内の検索も切ります。どちらの答えも出典を開いて、公開資料か社内資料かを確かめてから提案方針に使います。

よくある質問

社内の商談メモも使った方が、競合の実態に近い答えになりませんか

近い答えになることはあります。だから当てはめの会話では使います。外すのは、競合が何を公表したかを確かめる会話だけです。

プロジェクトに資料を固定すれば、答えの出典は固定した資料だけになりますか

そうとは言い切れません。ヘルプには、固定した資料の外まで探させると、Geminiが関連する文書を出典に挙げるとあります。管理者が有効にしたアプリのデータなどを、関係の深い情報を選ぶ手がかりに使うことがあり、出典に漏れや、直接使っていない文書が挙がり得る、とも書かれています。答えごとに出典を開いて確かめます。

Googleドライブ以外のAIでも、同じ分け方ができますか

設定の名前と初期設定は製品ごとに違い、この記事の出典はGoogleのヘルプだけです。ChatGPTやClaudeなどを使っているなら、メールや社内ファイルの検索をつなぐ設定と、新しい会話の始め方を探し、同じ2つの会話に読み替えます。

出典・編集情報

記事の調査で確認した一次資料です。資料の公開・更新時期と、調査時の確認日を分けて記載しています。

  1. Use Gemini in Drive for research & analysis

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    確認日 2026-11-05
  2. Organize, save, and share your Gemini sources using projects in Drive

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    確認日 2026-11-05
  3. Learn how to use sources with Google Workspace with Gemini

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    確認日 2026-11-05

編集方針

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