社長の営業をAIで仕組みにする:4つの工程と最初に任せる1つ
社長の営業は4つの工程に分け、忙しい週に止まる工程からAIに任せると、週の仕事として続けやすくなります。
この記事の要点
- 営業は相手選び・調査・提案・返信の振り返りの4工程に分ける
- 調べものと下書きはAIに任せ、相手を選ぶ理由は社長が1行で書く
- AIに最初に任せる1つは、忙しい週に止まる工程で選ぶ
- 返信と断りの理由を週1回まとめ、次の相手選びに戻す

目次
社長の営業は4つの工程に分けて見る

A&Aの考え方
社長の営業は、相手選び・調査・提案・返信の振り返りの4つの工程に分けて見ると、どこで止まっているかが分かります。ここでいう営業の仕組み化とは、この4つを毎週決まった時間に回し、そのうち調べものと下書きをAIに任せることです。
A&Aの考え方
相手選びでは、なぜこの会社に今連絡するのかを1行で言えるようにします。この1行が、相手を選ぶ理由です。調査は、相手の会社の事業や最近の動きを、公開されている情報で調べることです。提案は、その理由と調べた事実をもとに、最初の連絡文や提案書を書くことです。
A&Aの考え方
返信の振り返りは、返事が来た相手・来なかった相手・断った相手の理由を見て、次に選ぶ相手を変えることです。この4つ目が無いと、同じ外れ方を毎週くり返します。
A&Aの考え方
社長が自分で営業のいちばん多くを受け持っている会社では、この4つが社長の空いた時間に押し込まれています。本業が立て込む週は、どれか1つが止まり、その先の工程も止まります。その結果、紹介や営業代行を待つ状態に戻ります。
A&Aの考え方
この記事を書いている Automate & Augment (A&A) は、AIを入れる時に、送る数を増やす所から始めない方がよいと考えます。AIに連絡文をたくさん書かせても、相手を選ぶ理由は増えないからです。
仮想例
4つの工程を週に置くと、たとえば次のようになります。月曜の朝30分で今週連絡する相手を選び、火曜に調べ、水曜に提案を書き、金曜の15分で返信を振り返ります。曜日と時間は仮の例です。
調べものはAIに、選ぶ理由は社長が書く

A&Aの考え方
4つの工程のうち、調べものと下書きはAIに任せ、相手を選ぶ理由と送るかどうかは社長が決めます。海外の2つの事例も、この分け方に近い形で営業にAIを使っています。
出典に基づく事実
AIを作る米国の会社 Anthropic は、北米の会社 Lindy の事例を紹介する記事を公開しています。Lindy は、業務を代わりにこなすAIを、会社ごとに作れるサービスを提供しています。
出典に基づく事実
記事によると、ソフトを作る創業間もない会社が、見込み客を探す作業と、最初の連絡文を相手に合わせて書く作業を Lindy のAIに任せ、月40件以上の商談を予約しています。営業担当は、その分の時間を、商談と大事な取引先への対応に使えるとされています。
出典に基づく事実
もう1つは、言葉で指示するだけでアプリを作れるサービスを提供する、スウェーデンの Lovable の例です。この例は、営業先の会社や人をAIで調べるサービスの Clay が、自社の顧客事例として公開しています。
出典に基づく事実
Lovable では、大口向けの問い合わせフォームが届くと、相手の業種・担当者の役職・これまでの取引の有無・相手が今、力を入れていそうなことをAIで調べます。担当者は商談ごとに、会社の概要や抱えていそうな課題をまとめた資料を受け取ります。

出典に基づく事実
Lovable は、人を採用する時にも、候補者を同じようにAIで調べています。その場合も、AIが調べた結果を担当者が読み、連絡するかどうかは担当者が全部自分で決めている、と記事は書いています。
A&Aの考え方
A&A は、社長の営業でもこの線で分けるのがよいと考えます。調べものと下書きはAIに任せ、社長は「なぜこの会社に今連絡するのか」を1行で書き、送るかを決めます。この1行が書けない相手には、今週は送りません。
A&Aの考え方
2つの事例は、どちらもサービスを提供する側が公開した顧客事例で、第三者が確かめた数字ではありません。営業担当が何人もいる会社の話なので、社長1人で回す週に合わせて読み替えて使います。
最初の1つは、忙しい週に止まる工程で選ぶ

A&Aの考え方
AIに最初に任せる1つは、忙しい週に止まった工程から選びます。止まる所が、社長の時間がいちばん足りない所だからです。
出典に基づく事実
Lovable でAIを使った業務の仕組みづくりを担当する社員は、止まっている所を見つけたら少し試して、効くかどうかを見ると話しています。小さく試し、効いたら量を増やすやり方だと記事は書いています。
A&Aの考え方
A&A はこれを、社長の営業にもそのまま使える進め方だと考えます。先月の忙しかった週を思い出し、4つの工程のどれが最初に止まったかを1つ挙げます。
A&Aの考え方
どの工程にも、AIに任せられる調べものか下書きの部分があります。たとえば、相手選びで止まったなら候補の会社の一覧づくりを任せ、理由の1行は社長が書きます。調べる時間が取れずに止まったなら調査を、文面が書けずに止まったなら提案の下書きを任せます。
A&Aの考え方
調査を選んだ時に、下調べをどう任せ、どう試すかは、別の記事「営業メールの下調べからAIに任せる:送る理由を10社で確かめる」で詳しく書いています。
A&Aの考え方
任せた後は2週間ほど、その工程にかかった時間を任せる前と比べます。AIの下書きが間違っていた回数も数えます。間違いが多い工程は、社長が手でやる形にいつでも戻せます。
仮想例
元が取れるかどうかの見方も、仮の例で示します。社長が週3時間かけていた下調べが、AIの下書きを確かめるだけになって週1時間になったとします。浮くのは週2時間、月に8時間ほどです。
仮想例
社長の時間の値段は、その時間を本業に使ったら得られる売上で見積もります。この月8時間に時間の値段を掛け、AIの利用料と、最初の設定にかけた時間の分を引きます。その額を、今の営業代行や採用に払っている予算と並べると、何か月で元が取れるかの目安になります。
返信と断りの理由を、次の相手選びに戻す

A&Aの考え方
返信と断りの理由は週1回まとめ、次の週に選ぶ相手の条件を1つ直します。ここが無いと、4つの工程が1回ずつ流れて終わり、相手を選ぶ理由が良くなりません。
A&Aの考え方
この振り返りは、2つの事例の記事には直接書かれていません。A&A が、社長の営業の週に足した工程です。
仮想例
たとえば金曜の15分で、今週送った相手の一覧をAIに渡し、返事が来た・来なかった・断られた、に分けて理由をまとめさせます。断りの理由は、相手の言葉のまま残させます。
仮想例
社長はそのまとめを読み、来週の相手選びの条件を1つだけ直します。たとえば「担当者が替わったばかりの会社は返事が来やすい」と見えたら、来週はその条件で相手を選びます。
A&Aの考え方
送らなかった相手も、理由を1行残します。「情報が足りない」「今は時期が違う」などです。次の週に同じ相手で迷う時間が減ります。
A&Aの考え方
週1回の振り返りが回り始めると、相手を選ぶ理由が社長の頭の外に残ります。外から商談を買う営業代行と違い、その理由は自社にたまり、社内の誰かに引き継ぐ時の材料にもなります。
まとめ

A&Aの考え方
社長の営業は、相手選び・調査・提案・返信の振り返りの4工程に分けて週に置きます。
A&Aの考え方
調べものと下書きはAIに任せ、相手を選ぶ理由は社長が1行で書きます。
A&Aの考え方
AIに最初に任せる1つは、忙しい週に止まる工程で選びます。
A&Aの考え方
返信と断りの理由を週1回まとめ、次の相手選びに戻します。
社長の営業は、相手選び・調査・提案・返信の振り返りの4工程に分けると、どこで止まるかが見えます。調べものと下書きはAIに任せ、相手を選ぶ理由は社長が1行で書きます。最初にAIに任せる1つは忙しい週に止まる工程で選び、返信と断りの理由を週1回まとめて、次の相手選びに戻します。
よくある質問
営業代行をやめて、AIに切り替えた方がよいですか。
すぐに切り替える必要はありません。まず社長が自分でやっている工程を1つAIに任せ、2週間の時間を比べてから、代行の予算と並べて決めます。
ChatGPTだけでも始められますか。
調べものと下書きの工程なら、ChatGPTのような対話型のAIで試せます。AIが調べた結果は、出どころのページを社長が開いて確かめます。
AIが書いた提案文を、そのまま送ってもよいですか。
送る前に社長が読み、相手を選ぶ理由の1行と合っているかを見ます。Lovable の採用の例でも、連絡するかどうかは担当者が自分で決めています。
出典・編集情報
記事の調査で確認した一次資料です。資料の公開・更新時期と、調査時の確認日を分けて記載しています。
- Lindy empowers teams to scale with AI Agents powered by Claude
Anthropic · Publication date not stated
確認日 2026-10-22 - How Lovable uses Clay to scale one of the fastest-growing startups in history
Clay · Publication date not stated
確認日 2026-10-22